テニス肘~主婦にも起きやすい⁉
こんにちは、けいゆうです!
スポーツ障害においてそのスポーツ名が症状名に使われることがあります。一番耳にすることがありそうな症状名を挙げるとするならば、「テニス肘」は有名かなと思います。
なぜテニス肘と言われているのか。
それは、テニス選手がバックハンドでボールを打ち返す際に負担が生じる部位が肘の外側(外側上顆)を痛めることが多いためです。(正式名を外側上顆炎)
バックハンドで打ち返し痛めてしまうという事は、肘を曲げた状態から伸ばす動作時に問題が生じているという事です。
筋肉は主に曲げる筋肉(屈筋)と伸ばす筋肉(伸筋)に分けられます。
皆さんはどちらの筋肉が強く使用頻度が多いと思われますか?
もしかしたら人にもよるかもしれませんが、重たいものを持ち上げる時に肘を曲げて持ち上げることが多いのではないでしょうか?
肘を曲げる=屈筋を使うことで肘関節のてこを活用することができるからです。
なので、慣れていない人がバックハンドで打ったり練習しすぎたりすると伸筋を使って打ち返すことになるので「テニス肘」になってしまうという事です。
もっと細かいことを言うと、肩甲骨・胸椎・手首の柔軟性が低い状態であれば分散せずに肘のみに衝撃の負荷が掛かってしまい発症するとも考えます。
では、なぜ主婦の方の肘の痛みに「テニス肘」の診断が下ってしまうのでしょう。
それは、みなさんが屈筋ばかりを使い過ぎてしまい伸筋の機能が弱っているためです。
機能とは、伸び縮みする力です。機能が弱れば、細く硬くなってしまいます。そのような状態で筋肉を使おうとしてしまえば、付着しているところに過度に負担がかかり炎症を起こしてしまいます。
この過度に負担がかかる部位が外側上顆であり、「テニス肘」と診断が下りるというわけです。
どうすれば、一点に集中している負担を分散させることができるのでしょう?
それは、伸筋も使ってあげればいいのです!
ストレッチ。というよりもエクササイズをイメージして動かすのがポイントです。
PC作業の姿勢:肘は曲がり、手首も手の平側に曲がっています。→指先から肘までの伸筋は伸び切ったまま数時間そのままです。
‟使う”という観点でいえば、普段伸び切って固まった筋肉を縮めるという意味です。
屈筋と伸筋の使用頻度の帳尻を合わせる努力をすることで集中している負担を分散する効果があります。
仕事も家事も肘を酷使する!
炊事、洗濯、掃除。どれも何かをつかみながらする作業ばかりです。手や手首に力が入れば肘に負担がかかります。気づかない間に手の負担が肘や肩に蓄積され痛みを引き起こしてしまうので注意しましょう!